分譲マンション防衛隊 区分所有者の悩みを解決

マンション購入トラブルを解説するキャラクター ナビチャン
あなたの資産価値を守るために

マンションの悩み、
管理組合任せにしていませんか?

「修繕積立金がいきなり上がった」
「上の階から水漏れがしてきた」
賃貸とは違い、所有者には「区分所有法」というルールがあります。
RETIO(不動産適正取引推進機構)の事例をもとに、
オーナーとして知っておくべき「防衛策」をお伝えします。

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契約前に「重要事項」をチェック!

「知らなかった」で済まされないのが不動産購入。前の持ち主の負債や、見えないルールを確認しましょう。

契約書に「融資利用の特約(ローン特約)」が入っていれば、審査NGで白紙解約となり、手付金は全額戻ってくるのが通常です。ただし、わざと書類を出さなかったり、特約の期限を過ぎてしまうと特約が使えず、手付金を放棄することになるので要注意です。
マンションの構造によっては、建物まで光回線が来ていても、各部屋までは古い電話線(VDSL方式)を使っていることがあり、速度が出ません。これを「光配線方式」に変えるには管理組合の承認や工事が必要で、簡単ではないことが多いです。リモートワーク必須の人は、配線方式を必ず確認しましょう。
驚くかもしれませんが、区分所有法により、新しい所有者(特定承継人)は前の所有者の滞納分を支払う義務を負います。管理組合はあなたに請求できるのです。だからこそ、契約前の「重要事項説明書」で滞納額の有無を確認することが絶対に必要です。
機械式駐車場には「全長・全幅・全高・重量」の厳しい制限があります。「SUVも入る」と聞いていたのに、実際はアンテナが引っかかったり、タイヤ幅が合わなかったりすることも。必ず「車検証」の数値と、駐車場の仕様書(実測値含む)を照らし合わせてください。
「ペット可」でも「体長50cm以下」「2匹まで」といった細かい細則があるケースがほとんどです。口頭での「大丈夫ですよ」を鵜呑みにせず、必ず「管理規約」や「使用細則」の原本を見せてもらって確認しましょう。後から「ダメでした」となっても、簡単には手放せません。
部屋の所有権と駐車場の権利は別物であることが多いです。「専用使用権」が付いている分譲駐車場なら確実ですが、一般的な賃貸形式の場合、所有者が変わると契約がリセットされ、抽選や順番待ちになることもあります。駐車場の権利形態の確認は必須です。
「眺望がいい」が売りでも、隣の土地に何が建つかは保証されていません。商業地域などは日影規制が緩く、目の前にビルが建つ可能性も。重要事項説明で「建築計画の有無」は説明されますが、将来の計画まではわかりません。用途地域を確認し、リスクを想定しておくことが大切です。
売主が宅建業者なら、引き渡しから2年以上は「契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)」を負う義務があります。個人間売買の場合でも、契約書で「3ヶ月間は責任を負う」などとされていることが多いです。「現状有姿(そのまま)」の特約がないか、契約書をよく見てください。

管理組合とトラブル対応

「お客様」ではいられないのが区分所有者。管理費、騒音、漏水…当事者としての知識が必要です。

ベランダは「共用部分」ですが、使用細則で「火気厳禁」となっていても喫煙まで禁止しているかはマンションによります。ただ、受動喫煙の被害があれば、不法行為として認められる判例も出ています。まずは管理組合(理事会)に相談し、掲示板で注意喚起してもらうのが第一歩です。
原則NGです。廊下は「共用部分」であり、避難経路でもあります。消防法上、避難の妨げになる物を置くことは禁止されています。黙認されているマンションもありますが、厳格なところでは撤去勧告を受けることも。トランクルームや室内に保管するのがルールです。
新築時は安く設定されていることが多く、大規模修繕に向けて段階的に値上げされるのが一般的です。管理組合の総会で決議(通常は過半数)されれば、あなたが反対しても決定に従い支払う義務があります。将来の資産価値を守るための投資と割り切る視点も必要です。
原因が「専有部分(上階の洗濯機ホースなど)」なら上階の所有者、「共用部分(配管本管など)」なら管理組合の責任になります。もし原因が特定できない場合は、管理規約で「共用部分の欠陥と推定して管理組合が対応する」となっているケースが多いです。まずは管理会社へ調査依頼を。
充電設備の設置は「共用部分の変更」にあたるため、総会での決議が必要です。設置費用や電気代の負担、場所の問題で否決されることも珍しくありません。最近は国や自治体の補助金もあるので、具体的なプランを提示して理事会を説得する必要があります。
多くのマンションでは、管理規約で床材の遮音性能(L-45以上など)が指定されています。これを無視してリフォームし、騒音トラブルになった場合、最悪やり直しを求められるリスクがあります。工事前に管理組合への申請と承認が必要です。
バルコニーは「専用使用権のある共用部分」です。避難経路でもあるため、避難ハッチを塞ぐような荷物を置くことは消防法違反になります。BBQなどの火気使用や、大量の土を入れたガーデニングも、規約や重量制限で禁止されていることがほとんどです。
室内の枝管(専有部分)の詰まりなら自己負担、縦管(共用部分)の詰まりなら管理組合負担が原則です。ただし、油を流すなど使用法に問題があれば、共用部分でも個人負担を求められることがあります。高圧洗浄は定期的に行いましょう。
多くのマンションでは輪番制などで全区分所有者に役員就任の義務があります。「正当な理由(病気など)」がない限り、原則として拒否できません。もし役員不足で外部の管理者を雇うことになれば、管理費がさらに上がる可能性もあります。
専有部分のリフォームでも制限があります。特にコンクリートの壁(構造壁)は建物全体を支える「共用部分」扱いのため、絶対に壊せません。また、窓ガラスや玄関ドアも共用部分なので、勝手に交換できないのが一般的です。管理規約と図面を必ず確認しましょう。

売却・賃貸時の責任

手放す時もルールがあります。トラブルを隠して売ると、後で損害賠償請求されることも。

NGです。「近隣との重大なトラブル」や「過去の事件・事故(心理的瑕疵)」を知っていながら告知せずに売却すると、契約不適合責任を問われ、契約解除や損害賠償を請求される可能性があります。「付帯設備表」や「物件状況確認書」には正直に記載しましょう。
法律で決まっているのは「上限(3%+6万円+税)」だけです。交渉次第では値引きしてくれる業者もいますが、広告費を削られるなどのデメリットがある場合も。安易な値引きよりも、しっかり販売活動をしてくれる業者を選ぶ方が、結果的に手取り額が多くなることもあります。
可能です(住宅ローンの条件確認は必要)。ただし、入居者が管理規約違反(騒音、ゴミ出し、ペットなど)をした場合、区分所有者であるあなたにも責任が及びます。賃貸借契約書で「管理規約の遵守」を義務付け、入居者にも規約を渡して説明しておくことが重要です。
住みながらの売却も一般的です。ただし、生活感丸出しだと買主の印象が悪くなりがち。水回りの徹底的な掃除や、不用品を処分して部屋を広く見せる工夫が必要です。土日の内覧対応など、ある程度の負担は覚悟しましょう。
一概には言えません。最近は「自分好みにリノベしたい」という買主も多いため、下手にリフォームすると逆に売りづらくなることも。ただし、見えない部分(給排水管の更新など)は資産価値としてプラス評価されることがあります。不動産会社と相談することをお勧めします。
原則は「何もない状態」での引き渡しですが、エアコンや照明、カーテンなどは、買主が希望すれば置いていくことも可能です。これを「付帯設備」としてリスト化し、故障の有無などを明記して合意を得ることが必須です。勝手に置いていくと処分費を請求されます。
ナビチャンの内緒話

ナビチャンの「ここだけの話」
〜マンション管理の極意〜

①「管理を買え」は本当

どんなに立派なマンションでも、管理(掃除、修繕計画、会計)がズサンだと資産価値は暴落します。総会議事録を見せてもらったり、掲示板の貼り紙を見るだけで、管理組合の質がわかりますよ。

② トラブル解決は「記録」から

騒音や漏水トラブルが起きた時、感情的に怒鳴り込んでも解決しません。「いつ、どこで、どんな被害があったか」を記録し、管理会社や理事会に冷静に報告することが、解決への最短ルートです。

③ マンションは「運命共同体」

面倒な理事会役員も、結局は自分たちの資産を守る活動です。無関心でいると、修繕積立金が不足したり、変なルールができたりして、結局自分が損をします。少しだけ関心を持つことが、快適な暮らしの第一歩です。

最終確認

購入前・居住中のチェックリスト

資産価値を守るための必須項目

  • 長期修繕計画と積立金の状況を確認しましたか?
  • 管理規約(ペット、リフォーム、楽器など)を読みましたか?
  • 水漏れに備えて「個人賠償責任保険」に入っていますか?
  • 上下左右の住人と、最低限の挨拶はできていますか?
  • 駐車場の権利形態(所有権か使用権か)を理解していますか?
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